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名前:迦憐
2人へ。
あなたは私の中の男性性の理想像では無く
あなたしか知らない黙秘のために輝いているあなた自身だから
あなたを堕落のために歪んだ私の記憶の中に殺すことは赦されないから
私は敢えてあなたを求めない。
Kへ。
自由主義と陽気の透明な嵐
青緑に錆びた私の孤独
四月の桜吹雪の中にあなたは消えた
あなたは桜色の薄幸に妥協した訳では無いだろう、
それは不自然な愚問である。
不純な心の裂け目の繊細が自己を欲するためにあなたへの熱情を忘れてゆく。
あなたの二重が冷たく感じられたのは
肉感的に笑むことが無いためなのか、
あるいは愛について達観しているためなのか、
あるいは試行錯誤を省いた聡明のためなのか。
Iへ。
約束の日のあなたの不可解な沈黙が
あなたという哀しい潤いを
私が知りえるこの世の懐旧の全てから突然、意味無く消した。
壊乱を舞うあなたの幻影は尊大で孤高な岩肌で
私を引き止める怨恨の物憂さに囚われた官能美の苔の生える隙は無い。
あなたの見え透いた野心の涙は
私の渇いた骨の表面を伝い全て流れ落ちていった
もうあなたの艶やかな人質は私の過敏な要塞から脱したはずなのに
私はまだマクドナルドでアップルパイを買って
あなたが、昼と夜に裂かれた私の砂漠に鏤めたのと同じ秘密の甘さを苦くなった味覚に再燃させ
あなたのくれた臙脂のバレッタを
あなたの鋭い契約違反を弔う意味で祖父の葬儀に身に着けていった。
いつから峻烈な太陽が私の身を刻むようになったのだろう?
あなたという快楽の墓場に酩酊していた頃、
その苦しみの空白、猶予期間、
日時計は逆向きに回っていた
昼は正道の仮面に、
夜は哲学に汚名を名づけられた真の欲望に、
日時計は死相を占う。
真実は純粋を拝した処にあるのか?
永遠の徒爾を木霊する魂をしたためる無実の音綴は滑稽な試練なのか?
これは亀裂の入った運命なのか?
受け入れるべき感情なのか?
私の棘だらけの装飾を配色する暴力を述べる破壊の思想が言う、
私は生きていても死んでいても「私」なのだから、
人生などというものに執着したくないから。
あの世でもこの世でも無い場所に捨て置かれた私の肉体、
不快な幸福に満たされた「私」。